おもてなし

 船は船長さんが住む島に着いた。「頭島」と書いてあった。
 立派な集会所があり、ホールは参議院議員選挙の投票所だ。島民が400人だとかで、もう投票に来てしまったのか、立会人も係の人もひまそうだった。私たちはもうとっくに「期日前投票」に行っている。だから、悠々と遊んでいる。
 ホールのとなりの集会室を借り切ってお昼ご飯を食べる。お料理は船長さんの奥さんと娘さんの手料理で、孫もついて来ていた。
 魚が新鮮なので、お刺身にしても、フライにしても、煮つけにしても、美味しい、美味しい。お気に入りは、あなご。焼きたてはとても美味しくて、炊きたてご飯にのせてあなご丼。味噌汁は、はもだ。旬だなぁ。俳句を書かねば、ね。家でゆっくり考えよう。
 船長さんはつねあき君の奥さんの遠縁にあたる。船長さんも奥さんもほがらかで、つねあき君のギャグに合わせて笑ってくれるし、言い返してくるので、楽しさも倍増。つねあき君というのは、旅に行くには最高の仲間である。よく気がつくし、まめに動くし、目のつけどころが違うらしく、いろいろな質問をするので、私も賢くなれる。また誘ってね〜。