「ためしてガッテン」
今日のテーマは「認知症!介護の新技で症状が劇的に改善する ○○で脳活性化」
認知症の中核症状は「もの忘れ」などだが、「はいかい」や「暴言」「幻覚」「妄想」は周辺症状といって、だれにでも出るものではない。しかし、「物とられ妄想」などは、そばにいる人が「あなたが盗ったんでしょう!」と疑われたりして、介護者が傷つく。「もうほっといて」と言って「介護拒否」をする奥さんと介護するご主人が画面に映った。
これを探ると、脳の最新研究にいきついた。アルツハイマー病の人の脳で見れば、記憶をつかさどる海馬は衰えるが、感情をつかさどる偏頭体はかえって活発になっている。つまり、いきさつは忘れるが「不快」「いらだち」「悲しみ」などの感情は残り、増幅されていく。それが限界に達すると、爆発して、そばにいる介護者に向っていくらしい。
それでは、どうするか?
「不快」ではなく、「快」「喜び」「安心」の感情にもっていけばいいわけだ。
ところが、日常、介護に追われている介護者には「できない!」
そこで、新しい、というか、すぐれ技。
専門家の登場。介護者に話を聞く。紙を渡し、真ん中に介護されている人の絵を書いてもらう。人のまわりに「せりふ」のふきだしのような枠が4つある。そこに「介護されている人の様子」を書く。そして、介護している自分はそれについてどう思うか、を書く。
たとえば、介護されている奥さんは「何か、することない?」とよく尋ねる。ご主人は「ああ、好きな料理をしたいのだ。それを自分がとりあげてかわりにやっていたのだ」と気づく。 次に「では、一緒にやろう」と進む。結果は、奥さんが明るく、笑うようになった。
相手が笑うと自分も楽しい。その気持ちが重なって、おちついてくらせるようになった。
これで、うまく行くようになったのだが、注目!!
二人の間にプロが入り、助言をしたからだ。また「サービスを使って、生活にゆとりを」と司会者も言っていた。そこが大事!
そして予防だが、一緒に見ていた長男が言う。「五感の刺激やで」
そうだよ。「たたかうおばあちゃんが行く!」にも書いた。
「目と耳と歯を治療する」