「謎解きはディナーのあとで」東川篤哉著 小学館 2010年

 先月、岡山駅の本屋さんで買った。
 店頭で「岡山で出版された本」を探していたのだ。横にちらしが置いてあった。
 「NHKラジオ特集 岡山ざんまい! 気鋭のミステリー作家 東川篤哉ざんまい!」
 公開録音<入場無料・自由(予約不要)>
「岡山ゆかりのテーマを1つ決め、その魅力をとことん掘り下げるラジオ番組『岡山ざんまい!』。初回は、岡山大学出身で、去年発表したミステリー短編集『謎解きはディナーのあとで』が大ヒットした注目のミステリー作家・東川篤哉さんをゲストにお招きします。」
 日時 6月19日(日)開場午後1時30分 開演午後2時 終演予定午後3時
 開場 NHK岡山放送局・ひかりの広場
 放送予定 ラジオ第1・岡山県向け・6月25日(土)午後9:05〜9:55

 残念ながら収録の6月19日の3時の新幹線で帰る予定だったので、見には行かなかった。読まないで行っても、聞いてもわからないだろう、と思った。

 この本の帯には「本屋大賞で2011年第1位!!100万部突破!」とある。
 「『お嬢様の目は節穴でございますか』令嬢刑事と毒舌執事が事件を解決。ユーモアいっぱいの本格ミステリ!」だそうだ。
 べつにちらしに惹かれたからではなく、帯で選んだわけでもない。自分のためにご当地の本を買いたいという理由だけだった。
 今、読むと「執事って、私の携帯の画面にいるのよね。普通は燕尾服で、クリスマスはサンタクロース、ときどきはアマガエルで、ときどきは浮き輪を持って『海の日』スタイル」
 「ミステリーって、『人はなぜ犯罪をおかすのか?』という興味で、はらはらどきどきしながら息詰まる一瞬のために読むのよね」
 でもこれは気楽に読めて後味すっきり、残らなくていいですよ。
第1話 殺人現場では靴をお脱ぎください
第2話 殺しのワインはいかがでしょう
第3話 綺麗な薔薇には殺意がございます
第4話 花嫁は密室の中でございます
第5話 二股にはお気をおつけください
第6話 死者からの伝言をどうぞ