次男

 この度は次男の婚約、相整いまして彼女のご両親との顔合わせでした。
 彼女はこの前、うちに来てくれてお会いしたのでした。先日の朝日新聞の『声』にあるように、美人で清楚なお嬢さんです。にこにこと優しい感じです。私の「がさつ」なのと合うかな?ととても心配です。
 昨夜もご両親と初めてお会いするので、どきどきでした。私たち夫婦よりも10歳、お若いのです。立派な方で、ほっとしました。本当に大切に育ててこられたお嬢さんを、次男に預けてくださるというのは責任重大な気がします。ありがとうございます。
 とまぁ、心の中はしおらしいのに、「お土産です」と言って出してくるのが、またまた私らしく、まずはこの前、有馬グランドホテルで写した写真。私たち夫婦と息子と彼女。それから「たたかうおばあちゃんが行く!」こんなもの、持ってきて・・・、自慢でもなく、あまりの膨大な記録にびっくりされても困るけれど、渡すのは初対面の今しかありません。幸い、お母様が本が好きで「おもしろそう〜」と言ってくださったので、ほっとしました。「だらだら毎日書いたら、こんなに太くなっただけで、別に電話帳ではありません」。
 次に地元の名産ということで、有馬温泉「泉堂」の炭酸煎餅、竹細工「轡」さんのリモコンラック、「西田筆店」の人形筆。地元西宮なら清酒を持って来るべきでした。灘五郷ですものね。
 お母様からいただいたのは、お菓子。家に持って帰ると長男が「『ガトーフェスタハラダ』というお店は、ラスクが有名やねん。そうか、本店は高崎市やったんか」と言います。これは美味しい!ラスクはサクサク美味しい。フィナンシェはしっとり美味しい、濃厚な味。こんなのが、たくさん詰めあわされていて、食いしん坊の私は嬉しいです。大阪では「阪神百貨店梅田本店で売っている」と書いてあるので、また買いに行って、大切な人たちにプレゼントしましょう。
 次男と彼女の主催のお食事会は楽しく終わり、お父様と夫と私はバーへ行ってまた飲みました。「39階のながめは?」と聞くと、夫は「暗い!」とまた言います。ビルが消灯しています。ところどころに電灯がついている感じで、夜景が暗い。夕方は東にスカイツリーと東京タワーが見えましたが、夜は東京タワーだけが青色にライトアップされていました。「暗いって、20年も前に来たのに、この前の景色を知らんやろ?」と言うと「テレビで昔と今を比べとった」と言います。夫は「節電しすぎや。電気が足りんのは昼で、夜は関係ない」と言いますが、そんなことを言っていると、以前のようにジャンジャン使うやつが出てくるでしょう。「突然、停電になったらどうするの?節電!」と脅すぐらいの方がいいのでしょう。人間はてきとうなもんだから。
 そこへ、次男と彼女とお母様が帰って来られました。「夜の水族館はいいわ。魚が寝てるのよ。泳ぎながら寝てる」と言われます。夜はカップルばかりなんだそうです。あはは。
 そうです!友達が横浜の「みなとみらい」に連れて行ってくれたときに、12月だからカップルだらけだったのです。私たちは女三人、それも中年?面白くない!「よその子」カップルを見ていてもおもしろくありません。ようやく自分達の息子達がめぐってきて、喜びたいと思います。よかったなぁ、いい人とめぐり合えて。
 夫はとてもご機嫌でした。飲みたりない?
 とても素敵な夜でした。ありがとう。