「ああ、認知症家族  つながれば、希望が見えてくる」高見国生著 岩波書店 2011年

まえがき
序章 認知症新時代がやってきた
 進んだ理解と対策 
 本人が語る時代
 「痴呆」から「認知症」へ 
 本人の思いに寄り添って
 世界で高まる関心
第1章 つながってきた家族の歩み
 (1)私の介護体験  母の異変/失禁と奇行/三つの道/家政婦Fさん/きりきり舞い/「家族のつどいに一度来ないか」/地獄の日々に光/いらだちと不安と/妻の出産を控えて/それぞれの正月/病院の生活/末期のすさまじさ/ああ、終わった
 (2)「家族の会」が生まれて  「はめられて」代表に/立ち上がった家族/励ましあい助けあい/社会への訴え/広がる仲間の輪/行政への要望
第2章 家族たちの合言葉
 <ぼけても安心して暮らせる社会を>
 <ぼけても心は生きている>
 <百の家族があれば、百通りの介護がある>
 <がんばりすぎないけど、あきらめない>
 <家族の暮らしがあってこその介護>
第3章 介護の社会化、その光と影
 かつて認知症対策は皆無であった
 「家族の会」の要望活動
 誕生した介護保険
 歓迎しつつ要望を
 要介護認定をめぐって
 制度の抜本的見直しを
 法律改正案の概要
第4章 社会を動かした原動力
 本人と家族の声
 わがことと思った人の輪
 専門職の実践
 行政の基盤整備
 メディアの影響力
第5章 ホンネで語る家族の心得
 認知症を理解する
 理屈が分かっても、介護は楽にならない
 認知症を恥じない、隠さない
 どこまで家で看るか
 在宅介護がいちばんいいのか
 社会的サービスを大いに使う
 泣くこと、話すこと、笑うこと
 つながってこそ希望が見える
 専門職との付き合い方
第6章 希望への道筋
 つながる家族
 医療の進歩、福祉の前進
 住民の輪、地域の輪
 子どもたちの関心
 すべての障害者への理解
あとがき