講演「精神科医療のなかの認知症医療・介護」
前田潔氏(神戸大学名誉教授・神戸学院大学教授・精神科医)
厚生労働省老健局高齢者支援課
「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002j8dh-att/2r9852000002j8ey.pdf
1.標準的な認知症ケアパスの作成・普及
2.早期診断・早期対応
3.地域での生活を支える医療サービスの構築
4.地域での生活を支える介護サービスの構築
5.地域での日常生活・家族の支援の強化
6.若年性認知症施策の強化
7.医療・介護サービスを担う人材の育成
この7つを「オレンジプラン」というので、覚えておいてください。
「認知症かな?」と思ったときにどこに相談に行けばよいか?「かかりつけ医」が専門医を紹介してくれるが、専門医は少ない。老年精神医学会や認知症学会の専門医を合わせても1,500人ぐらい。
認知症専門医は精神科、神経内科、老年内科などがある。精神科医がみるのが最も良いと思う。全国に1,000以上の精神病院があり、医師は日本精神科病院協会に所属する医師が20,000人以上いる。
今後の精神科治療の方向性は、治療、重度認知症の人のデイケア、認知症疾患医療センターになる。入院期間を短くする、初期に集中してケアをする、そのためのチームを作るなどである。
というお話だったが、私には苦手の分野だ。なにしろ昔のことなので、ばあちゃんは精神科の先生にみてもらったのは1回きりだ。検査も受けていない。薬も処方されていない。介護のみである。生活を援助するのが介護であると思っている。体が丈夫で、運動神経抜群で、元気でいてくれたから、介護サービスを受けながら家で暮らせた。