高見国生代表理事のご挨拶  全国研究集会にて

 「認知症の人と家族の会」では「会長」とは言わずに「代表理事」と言う。会ができて30年を過ぎ、高見さんは初めからずっと代表理事だ。2年前の京都のセミナーでお話を聞いた。
 高見さんのご両親は、64年前の福井地震でなくなった。おじさん夫妻に育ててもらい、大きくなった高見さんは、高齢になったおじさん・おばさんの介護をされた。働きながらの介護で、困ったことを仲間と話し合う中、「会」の設立にかかわり、そのままずっと、というわけだ。講演で「親がなくなると、あ〜、次は自分の番だと思った」と言われた。
 今日の話では「認知症という言い方になり、施策という言葉になった。大きな進歩だ」とおっしゃった。
 今年は4月に介護保険改定、6月に「今後の認知症施策の方向性について」で7つの視点を発表、8月に「社会保障と税の一体改革関連法案」の可決、という中で・・・テーマ「今一度、認知症の人と家族に目を向けよう〜復興の途上で求められる福祉制度・介護保険をめざして〜」に意義がある。
 ところで、挨拶も終わり、会の途中から高見さんは会場の左端の前の席に移って、話を聞いておられた。短い休憩時に、できたての「名刺」を持ってご挨拶に行くと「あの本の赤坂さん」と覚えていてくださった。「発表に応募してくれてありがとう」と言ってくださったので、また感激。ばかでっかい本を作って「インパクト100%」にしてくださった編集長に感謝。