「『たたかうおばあちゃんが行く!』の本を買います!」

 家に帰ると電話がかかってきた。
 3日の朝、文化祭に行こうとバス停に行くと、待っている人がいた。朝の挨拶をして「寒いですね」と言ううちに、バス停からそう遠くない人だとわかった。
 お母さんの名前を言われたら、知っている方だった。元気にバスででかける時に出会ったものだった。早速「名刺、作りました」と渡して「ばあちゃんは認知症だったから、ご近所の皆さんに助けてもらいました」と言うと「母の介護をするために故郷から来たんです」と言われ、「この本、読みたい」と言われた。
 初対面で、本が売れた!びっくり、縁ってそんなものねぇ。
 それで電話をくださったので、おうちまで持って行った。