NHKスペシャル「老人漂流社会」

 二夜連続のスペシャル「認知症800万人時代」
 昨夜はもっと強烈だった。政府もマスコミも脅してくる。「65歳以上の4人に1人は認知症。90代になるとほぼ全員」
 そのくせ経費削減で要支援などの軽い人を介護保険から外そうとしている。
 一昨日の「3000日」では 和田行男さんが「初期の手当てが肝心」と言っていたが、そういう「政府の思惑」と「認知症の人と家族の会」などが反対していることを言わないでしょう?
 NHKの偏りと限界なのかなと思う。NHKに好かれる人しか出ない。
 視聴者に「認知症になりたくない」と言われるようでは、番組作りは失敗です。

 それと昨日の「老人漂流社会」で、介護職の人が「にんちの方」と呼んでいた。
 「認知症」という病名だ。それを「にんち」と縮めて言うと、聞いていると「差別」の響きがある。プロの人が言ってはいけない。「認知症の方」である。それでも、私たちは新田國夫先生のように「普通です。高齢になると普通です」と言ってほしいけれど。
 その人がある高齢者を訪ねて行って「思い出してもらえるかな?何度もおじゃましているんだけど」と言っておられた。あほな言い方やなと思う。「私は◎◎です。区役所から来ました」でいいじゃないか。 

 昨日もNHKのホームページの「視聴者の声」を書き送ったが、今日も書かないといけないのか。嘆かわしい。