「東大病院研修医」安川佳美著「中公新書ラクレ471」 中央公論新社 2013年

 これも大学生協の岩田先生の本の近くにあった。
 帯には「若き女医は悩み、奔走する!」とある。この著者の「東大脳の作り方」「東大医学部」に続く東大3部作完結編なのだそうだ。
プロローグ 医者の卵から、医療現場の下っ端へ
第1章 駆け出し研修医時代
第2章 精神科
第3章 産婦人科
第4章 救急部
第5章 地域医療
第6章 耳鼻咽喉科
第7章 第1外科大腸肛門外科
第8章 形成外科
第9章 第3外科胃食道外科・乳腺内分泌外科
エピローグ 外科医になる
 
 日本人はお医者さんのドラマが好きなのかな?
 そういえば、私が子供のころはアメリカのテレビドラマが多くて「ローハイド」も見たが「ベン・ケーシー」の手術場面がかっこよかったよ、ね。「脳腫瘍です!」と言って、開頭手術をする。
 大学病院は先生もそのほかの働く人もおおぜいなので、そんなに忙しそうには見えないのだ。ゆっくりていねいにものを言われるからか?
 それでも、外科の主治医の先生は毎朝!8時には部屋に回診に来られるそうだ。外来の診察や手術の前の時間だ。担当医の先生や研修医の先生はそれ以外にも来て下さるし、質問にも丁寧に答えて下さっている。「教授回診」というと、テレビドラマのように、若い先生をおおぜいともなってみえる。夫は「専門用語で質問と回答をしておられるから、聞いていてもわからない」と言っている。
 「こんなふうになっているのか〜」と、面白く読んだ。長時間勤務には違いない。大変だな〜と、感謝、感謝。