「ミドリさんとカラクリ屋敷」

 鈴木遥著 集英社 2011年
 何を読もうか?家で探していたら、見慣れない、綺麗なカバーの本が2冊・・・。「奈良県官報販売所(株)啓林堂書店」。あ〜、七夕のころ、一人で奈良に行って、近鉄奈良駅の近くの書店に入ったのだった。旅先で、ここでしか買えない本を買うのが楽しい。そうだった。
プロローグ すべては電信柱からはじまった
第1章 ミドリさんと坂の上の職人屋敷
第2章 原風景への回転扉 ルーツを追う旅 北海道篇
第3章 勇敢な女横綱、厨房に立つ
第4章 森の中の事業集団 ルーツを追う旅 ものづくり篇
第5章 電信柱の突き出た家と六尺の大男
第6章 田んぼの中の蜃気楼 ルーツを追う旅 新潟篇
第7章 ミドリさんと電信柱の住人たち
第8章 からくり部屋の秘密
エピローグ ここから旅立った北海道移民たち

 ふむふむ 面白く読んだ。好奇心の固まり、行動力が素晴らしい。
 この本は装丁が素晴らしい。用紙が高級で、表紙のミドリさんの笑顔が素晴らしい。97歳だそうだ。中を開くと、ページの上に、ヘッダーというか、帯模様が入っていて、下のページ番号は梅の花形をしている。やっぱり「紙の本」がいい!手に取って、楽しい。心ウキウキする、本との出会い。