「まなざしかいご 認知症の母と言葉をこえて向かいあうとき」藤川幸之助著 中央法規 2010年

 芳林社の編集長さんから送っていただいた。
 紙も上質、写真も綺麗な本である。詩と文章で母親を介護する日々が綴られる。
 けど・・・しんどい。詩はともかく、文章が長い。できごと(事実)を追うなら読めるが、抽象的、理論的、それは気持ちでしょう?それはしんどい。気持ちは持ちようでなんとでもなるもの。
 うしろの著者紹介にある。「満月の夜、母を施設に置いて」の著者だった。これか! 講師が誰だったかもう忘れたが、介護の講演会で紹介された本だった。「家族の気持ちが書かれている」という理由で紹介された。現役の介護労働者ではない講師が、こういうのを好む?「介護者の真情吐露」はしないほうがいい。