在宅介護「続けていけない」3割 連合が意識調査

     (2014.08.21日経新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF21H0R_R20C14A8PP8000/
 連合は21日、家族の介護に携わる人の意識や実態に関する調査結果を発表した。現行の介護保険サービスの内容では、在宅で介護を「続けていけない」とする人が、30.6%に上った。介護が必要な人の認知症が進むことにより、在宅で世話しきれなくなるケースが多い。これらの人のうち、特別養護老人ホームなど介護施設への入所を申請・予定する人は42.6%に達した。 
 在宅介護が続けられないとする人の割合は、要介護者の認知症が進むにつれて増える。「日常生活に支障をきたす症状がある」場合では49.2%、「問題行動がみられ専門医療が必要」な場合は62.5%と急増する。 介護保険サービスについて困っていることでは「利用回数・日数が少ない」(43.1%)、「夜間・緊急時に利用できない」(42.7%)、「待機者が多く施設に入れない」(39.8%)が上位を占めた。 
 調査は、2014年2〜4月に連合に加盟する組合を通じて実施。計5160枚の調査票を配り、40歳以上の人から回収した1381枚(26.8%)を集計した。