防災センターの見学

 良いお天気。
 今日は婦人会。
 朝から月例理事会をして、マイクロバスで見学に行った。
 大阪市阿倍野防災センター。
「あれが阿倍野ハルカスよ」と言われても、近づきすぎたら、見えない。阿倍野に来ることがなかったので、さっぱりわからないが、綺麗な高層ビルばかりだ。
見学は100分コースで、映像で地震を体験する部屋は、前の2列の12席が震度いくらで左右に揺れる。
 次の部屋は、地震のあとで物が落ちたり、壊れた台所で、ガスや電気器具の火を消したり、最後にブレーカーを落として避難する。
 次は廊下で煙が充満している。鼻をハンカチで抑えて低い姿勢で避難する。足元が見えにくい。
 家の外に出た。古くからの町は、ガタガタに壊れている。公衆電話から119にかける。緊急通話ボタンを押すと画面に「火事」と「救急」のどちらかの指示が出る。指示に従って通報する。
 隣の家に、まもるさんが閉じ込められているので救出に行く。一人がジャッキで箪笥を持ち上げ、二人がまもるさんを励ましながら、引っ張り出す。無理やり出すと怪我をする。
 水消火器で、燃えている火事を消す。画面の炎に水を当てるときに、筒先を左右に動かしてかぶせるように水をかけると消えて「消火成功」の文字が出るが、筒先を動かすのが少ないと「消火失敗」になる。無事に成功してほっとする。
 外に出る。防火水槽にホースを沈めて、三人一組で民家の火事を消す。ポンプの番号表示の順に操作するのが難しい。これは事前に訓練がいる。説明によると「大阪市には自衛消防団が無い。初期消火は住民がする。そのために学校や公園に消防倉庫があり、年に2回、住民の訓練をする」
 消防団はどこにも普通にあると思っていたが、そうではなかった。
 部屋に入り、怪我の応急処置を習う。二人一組で止血をする。包帯が無いときは、ハンカチを当てて抑えて、ネクタイで縛る。交代して手首の骨折に添え木を当てる。段ボールの板を当ててネクタイで縛る。怪我人役の人が「重たい!」と言う。レジ袋の横を切って三角巾にする。案内の女性はいつも冷静沈着に説明するが「皆さん、お似合いです」と言うので苦笑する。笑わずに冗談言うんだから。
 次に壊れた町を歩くと、上からの落下物やらに注意。
 建物に入ると先ほどの町を見下ろす。外は鏡、中はガラスなんて、警察の取り調べ室のようだ。
「先ほどの煙の中を避難する皆さんを撮影しました」と言う。「えーっ!」「姿勢が高いです。」「この方は低いです」「最後のお二人は高すぎです」って、私達を連れて来てくれた私達地元の消防署員さんたちだ!
 終わり!
 いよいよ、震度7の体験マシンに行く。先のグループは小学生だ。「キャー!」と、壊そうだ。
立ち席だ。握り棒があるだけ。
「21年前の阪神大震災の時の縦揺れ、20秒」「将来来る東南海地震の横揺れ60秒」だった。力が入った。
「怖かった!」と去年体験した人に聞いていたが、巨大スクリーンに波形と秒が見えるので、案外、大丈夫だ。
 実際の地震は突然来るし、いつまで続くかわからないから怖いのだ!
 お疲れ様。ありがとうございました。