「障害者とともに」

    朝日新聞4月6日「耕論」
 「コスト引き受ける覚悟」東大先端科学技術研究センター教授・福島智さん
   (1963年生まれ。3歳で右目を、9歳で左目を失明。18歳で失聴。著書『ぼくの命は言葉とともにある』など)
  「障害を理由に不当な扱いをすること、障害者の求める「合理的配慮」を提供しないこと。この2つを差別として禁じた障害者差別解消法の施行は、日本の障害者政策の前進につながると思います。
  障害者差別をなくすための具体的立法は、国内初。・・・
  課題も多い。・・・
  何が合理的配慮にあたるかの規定が抽象的な点。・・・
  求めたい配慮を説明し、問題があれば差別と申し立てる責任が障害者側にある点もしんどい。・・・
  法律がカバーする領域が、公共空間中心、役所や事業主がかかわる範囲だけなのも、問題です。・・・
  法施行を機に、私たちの価値観自体を見つめ直す機会になればと思います。」

 「隔てずフツーに接する」放送作家・姫路まさのりさん(1980年生まれ。関西を中心にテレビやラジオの番組を手がける。著書『ダウン症って不幸ですか?』)

 「差異をおもしろがろう」東工大リベラルアーツセンター准教授・伊藤亜紗さん(1979年生まれ。専攻は美学。昨年の著書『目の見えない人は世界をどう見ているのか』が話題に)