2008-09-02から1日間の記事一覧

私も病気をした

子宮筋腫といって珍しくはないし、なおりやすい病気であった。主治医は親戚で優しい女医さんだが、発見した夏には手術ができないので、冬の農閑期にしよう、それまでホルモン剤で治療ということになった。この副作用がきつかった。「更年期症状」が出て「食…

狭心症はどうなった?

退院したとき「心臓手帳」と言う小さくてレントゲン写真を貼り付けたものとニトロの舌下錠をもらってきたので、小さな袋を縫って首から提げて持っていた。 そのころ、兄嫁さんが亡くなり、49日を終えると追うように94歳の兄も亡くなり、お通夜に行ったと…

「頭がいんだ」

これはうちの近くの言い方。「往ぬ」ほら「一月、往く、2月、逃げる、3月、去る」の「往く」つまり、ばあちゃんの頭だけが「西方お浄土」に往ってしまっているのだ。 まわりの人にも言われるが、ばあちゃん自身も「あたまがいんでもぅた」と言っていた。と…

「ばあちゃん日記」

入院が日記の始まり。 ばあちゃんに持たせるのは「自由帳」に「○月○日 来てくれた人 〜さん、ありがとう お見舞い〜、ありがとう」とにかく「ありがとう」日記である。 私の手持ちは大学ノートに「事実の記載」「〜さんが来たが忘れてしまった」とか...こ…

交通事故と狭心症

ばあちゃんのどこが悪いか?68歳のときにおじいちゃんに死なれてから、畑の上のこの診療所に通うようになった。理由は知らなかった。「骨が弱っているから注射をする」と言って毎週通っていたとき、夫は「ばあちゃん、骨は丈夫だよ」と言っていた。家の門…

心電図

診療所に着いた。ベンチで待つ。ばあちゃんはおとなしくなった。以前は怒ってしゃべるので困ったものだ。血圧を測ってもらう。正常だ。 診察は女医先生で優しい。「心電図をとりましょう」と言われ、看護師さんとつづきの処置室に行く。「ここに寝て」と言わ…

診療所に行く

毎日、デイとステイに行けてありがたいが、診療所に行くひまがない。そこで今日は診療所に行ってからデイに行くことにした。 歩いて行く。ばあちゃんは右手に杖、左手は私の腕をむんずとつかんで歩く。電車に乗って縦の棒をつかんでいる要領だ。力が入って歩…

つばめ

季節を回す、か...そういえば、うちのつばめがいなくなった。ベランダの竿に親子5羽で止まっていたのは、お別れにきたのか? いつの年だったか、先に巣立った兄姉4羽が2回目の子育てをしている親を手伝ってエサを運んできていた。雛は親の羽音が聞こえ…

朝日新聞・天声人語 9月2日

〈谷川の岸に小さな学校がありました。・・・さわやかな九月一日の朝でした〉と、宮澤賢治は書き出す。夏休が終わって子どもたちが登校してくる。そして教室の机に、赤い髪の転校生がぽつんと座っているのを見つける。 山の子らは、突然やってきた都会風の転…