心電図

 診療所に着いた。ベンチで待つ。ばあちゃんはおとなしくなった。以前は怒ってしゃべるので困ったものだ。血圧を測ってもらう。正常だ。
 診察は女医先生で優しい。「心電図をとりましょう」と言われ、看護師さんとつづきの処置室に行く。「ここに寝て」と言われ、ベッドに乗って「こちらが頭」と言われ、足を伸ばす。足首と手首と胸に消毒液か何か知らないがゼリー状の物を塗る。電極をつけると「痛い!」と言う。「痛くないよ〜」と言われている。ばあちゃんは触るととりあえず「痛い!」と言うのだ。気にしないでいい。
 ばあちゃんはベンチで看護師さんと待機、私はもう一度診察室に行く。「心電図は大丈夫です。1日3回の薬を朝夕2回に減らしたほうがいいでしょう」と言われた。あとは健康そのもの。前の主治医の先生は「血液検査は満点です。そこらの若い人より優秀です」と言われたっけ。