細かい作業ができなくなってきた

 ばあちゃんはご飯をこぼすことがある。目が痛いので、目を閉じて食べたりするからかな?目をこすって、目がはれていて、気持ちが悪いのだろう。
 でも、目を閉じているからだけではなさそうだ。箸の動きがおかしい。持ち方がおかしい。1本は薬指に乗せて、上側の1本を下のほうに動かす。「パクパク」の要領だが、それができていない。2本をそろえたままで、おかずを引き寄せたり、ご飯をすくって食べたりしている。2本の箸でつかんではいないのだ。今日から「箸の使い方のお稽古」をしてから食べることにした。「ばあちゃん、上の箸を下の箸のほうへ、パクっと動かして。おかずを、パクッとつかんでごらん」と言うと、できた! 「ご飯もつかんで」と言うと、できた。
 また、いつもあげているお経も、このごろ、速い、速い。その上、ときどき、舌がまわっていない。適当にごまかして読んでいる。これも、舌が細かい動きができなくなってきたのだろう。