「大逆転の痴呆ケア」

 和田行男著 中央法規 2003年
 この前の講演会で買って、サインをもらった本だ。
 おもしろい! ごめん。まだ後半の「宮崎和加子さんとの対談」の途中だけど、急いで書きたかったので、読めていない部分がある。
 あとがきにとぶと「面白い」は面が白く、どんな色になるか、楽しみがある、と書いてある。なるほど、なるほど。
 この本はグループホーム「こもれび」だ。日常生活が実名と写真入りで紹介されている。
 おもしろいよ。読んでみて。
 和田さんは、入居者を「ばあさん」と書いていて、それが親しみの現れだ。どんな言葉も、悪意を持って発すれば差別になるし、親しみをこめて言えば、友達になれる。
 ばあさんの集団だから複数形の「ばあさんず」だ。やるなあ。
 「婆さんず解放運動」なのだと言う。
 最後にある「和田行男 44の迷言集」を引用させてもらう。
ばあさんから
 +腹がへるから飯を食う
 +カロリーコントロールさせる職員グルメ党
 +職員がいっしょの散歩は気を使ってしょうがない
 +ケンカは素敵な表現法
 +「怒る」「泣く」「いじめる」「いじめられる」は豊かさの証
 +生きてる証のオトコとオンナ
 +与えれることは楽しくない
ばあさんへ
 +ばあさんは雲みたい、雲は芸術家
 +好きを好きといえる痴呆老人はうらやましい
 +食ったことは忘れても、食ってないことは忘れない
 +街に出ることが世の中を変えること
 +婆さんが生きる姿は、街や人をホッとさせる
 +「ボケた婆さん」を癒すのではbなく、「ボケた婆さん」が癒す
 +婆さんは生まれたときから婆さんじゃない
(以下略)