本日のテーマ「地域社会に溶け込む医者でありたい」

 桜井先生が診て下さって、さいごは家で亡くなった人は150人ぐらい。その7〜8割は「がん」で亡くなったそうだ。
 認知症の人を在宅でさいごまでみるのは、少ないのだそうだ。難しいのだろう。
 今日の訪問者もしっかり介護されていて、先生が「よくめんどうをみられましたね」と労をねぎらうと、涙ぐまれた。
 「何がつらいか」と問うと「親が認知症の初期になったとき、まわりがそれを認めてくれない。それがつらい」ということだった。「その悩みを聞いてあげるのが、医者の仕事だろう」と先生がおっしゃった。
 そして「皆さんはどうされているのですか?」と問われた。
 まず、新保会長さんが「私の場合は、10年以上前で、まだ介護保険が無いときでした。市役所に行って尋ねると、相談にのってくれました。当時の保健婦さんがよく話を聞いてくれました」と言われた。
 つぎに「私の場合は...」と言ったのが、しずこさん。
 私も「まず、近所の福祉センターのデイサービスに相談に行きました。今は『たたかうおばあちゃん』を配りまくって、『介護の初心者の力になってあげて』と訴えています」と言った。
 先生は、26号の「介護ってべつに特別なことではない。いっしょにくらす母がぼけただけ」を読んでくださって「『痴れ者』ってこんな字ですか。今日は勉強になりましたなぁ」とおっしゃった。
 皆さんも先生に親近感を抱き、もうリラックスして「先生のようなお医者さんが西宮にいてくださったらいいのに」「西宮で開業してください」「また講演に来てください」ほんとによかった。