安永道生講演会「日々のくらし 入浴と排泄」

 安永さんは先週の木曜から、こちらへ勉強にきている。今日は、つどい場「さくらちゃん」に宿泊し、明日、北海道に帰るそうだ。
 安永さんの話は「美味しいもの」から始まる。「えびまつり」だ。うまそう。
 次は「アスパラガス」で、今年は天候不順のため、不作だったそうだ。普通にできている年は「食べておくれ」と言って「ハネ品」が「老健ほの香」にまわってくるが、今年はまわってこない。さては「ハネ品」も出荷したのだろうか。
 「ほの香」の話に移る。「ほの香」は今年で創立7年目に入る。スタッフがよく勉強していて、老人の情報を集めてからケアするから、感心する。安永さんがこうして長い間、旅に出ていても「安永さん、大変です。どうしましょう」という電話など、一切かかってこない。と、安永さんがちょっと悲しそうに言う。ええやんか、スタッフは皆、自立しているんや。たのもしい。
 「ほの香」を見たい! つどい場「さくらちゃん」は今年も北海道に行く。9月4日出発の3泊4日で、道東だ。知床だ。世界遺産になったばかりだ。日数も増えたが、参加募集数も増えた。なんと、30名だ。そして「ほの香」に行ってみたい、と言う声、多数で、行けることになった。楽しみだ! 私など、7月初めに「ショートステイ」を申し込んだ。ばあちゃん、頑張って泊まってきてね。
 「ほの香」の「入浴委員会」「排泄委員会」の話を聞いた。
 「排泄」だが、お年より個人のチェックシートを作って、その人の排泄のリズムをつかむのだって。家ではわからない。ばあちゃんなんか、「じっとすわって待ってて」と言うと、トイレとその場を往復する。おしっこがそんなに出るはずがない。便座に腰掛け、チビチビっとしているに違いない。車で移動中、畑で仕事中は、もつ時はずいぶん長くもつのだから、精神的イライラがトイレに行かせているだけだ。大便はもっとわからない。たまたまみつけたら、自分でかき出していた、という情けない話、いや、たくましい話。ステイでは、ばあちゃんのように、自力で移動し、自力で食べ、言葉たくみにおべんちゃらを言い、怒りまくるようなタイプは「放っておけばいい」?かな?