[旅日記」女満別空港

 ここらへんに来ると、メモなど残っていない。書くひまがなかったらしい。一応「5時45分発関空行きは時間どおり運航」ということで、高橋さんと小林ドライバーとお別れした。雨の中、バスは札幌の本社へ帰るのだ。
 女満別空港は小さい。土産物店も多いとは言えない。お母さんが「何か、ちょっと口に入れる物、無いかな?」と言うので、夕張メロンゼリーミニカップをおすすめした。一口サイズでお父さんも気にいってくださったみたい。
 安永さんに「どうやって帰るの?」と訊くと「側さんといっしょに、JRで帰る」と言う。どうもいろいろありがとうございました。
 係りの人が来て、車椅子の乗り換えをした。荷物も車椅子も預けた。「今度は旭川空港も、タラップを使わなかったんですね」と、側さんに言うと「去年は、特別ですよ。たまたま、スロープのところが、ふさがっていたのでしょう」と言われた。へぇ〜、それなら「車椅子のお父さんは、係りの人がだっこしておりる」というのは貴重な体験だったんだ。そのときは「こわ〜い」と思い「お父さんを無事におろしてくれなかったら、ただではおかないぞ」と言っていたお母さんたちも!
 「車椅子の方、こちらへ」で搭乗口近くへ移動した。皆もあとから来た。夕食の「カニめし」を食べた。おいしかった。
 乗るとき、お母さんが「この車椅子のくるまがはずれるのよ」と言っていたのが、わかった。スロープを行き、飛行機の手前に来ると、車椅子の大きい車輪を軸ごとはずして、たたんでしまう。前の小さい輪だけになった車椅子で、入り、席に来ると、男性が二人でお父さんをかかえて席に座らせてくれる。お父さんたちは前列で、反対側が明美さん夫妻だ。
 私達は後ろの席に行く。20何番だ。団体だからね。「ここは、非常口だから、動けるあなたたちがすわって」と言われて私たちがすわった。「あなた、非常のときは、ドアを開けるのよ。責任重大よ」と脅され、説明を読んだり、どきどきだ。私には似合わないっていうのに...まぁ、あきらめた。