「宅老所 光明の家たより」2006.春の号

1ページ「やってるやん!!地域密着」地域の催しに参加する
2・3ページ「人生いろいろ 個性もいろいろ」利用者の皆さんの日常
4ページ「あなたがあなたでいるために」
*スタッフは・・・「宅老所は老いの個性が咲き乱れ、同じ花とてひとつだになし」とても個性的な人たちの集まりですが、私たちもなかなかのつわものの集まりです。するどい火花のぶつかり合う中で信号を観つめながら、手さぐりしながら、遊んでいただいています。
「私たちの極意」
 1.その人の自分史・生活習慣を大切にする
 2.その日その時のからだの様子を観る
 3.水分補給、ちゃんと食事がとれているか?便秘ではないか?運動は足りているか?
 4.共に居る・・安心感・・
 5.その人らしさをひきだす・・個性と主体性・・
 6.馴染みの関係になる
 7.ともに泣き、笑う
 このような関わりの中で人としてのあり方や生き方に気づきます。それもこれも人生の先輩たちから授けられた喜びです。
*民生委員は・・・
 ○○さんの認知症的な態度は近隣のひんしゅくを買ってしまいます。私の仕事は、近隣の人の○○さんに対する言動、見方をやわらげることです。ケアマネさんは定期的に家族とヘルパー、宅老所、自治会長、民生委員を集め、近況を話し合います。病状や今後の対策等が具体的に話し合われ、非常に有効です。
*ケアマネージャーは・・・
 (一人暮らしの認知症の人を通して)
 普段、宅老所のスタッフやヘルパーさんが、調理や買い物、掃除などの家事、他の方とのおしゃべりなど何気ない日常の場面の中で、○○さんができることを引き出してくれています。反対に、できないこと、分からなくなってきたことの情報提供もあり、生活上の問題点が早期に検討でき柔軟な対応につながっています。環境や健康管理についての支援も一緒に取り組めます。何か気になることがあった時は、すぐに相談できる主治医(内科・精神科)がいることは心強いです。
 また「できるだけお母さんが生き生きと生活できるような支援を」という娘さんの強い意向があり、地域を含めた見守りの体制ができました。近所からの苦情もひとつの『地域の見守り』と考え、受け止めて話し合っていくことが必要です。
*家族は・・・
 昨年末、家族を我が家で看取りました。
 多くの方のお陰で、なんとか父の想いを叶えてやれたかなという気がします。
「通所」と「泊まり」「訪問介護」を組み合わせてプランを立てても、仕事を続けながら年老いた母と二人ではどうしてもすきまの時間帯ができてしまいます。連絡すれば『なんとかして下さる』という安心感、これは何にも代え難い本当にありがたいものでした。いつでも連絡がとれる状況を作って下さった事も大きな気持ちの支えとなりました。そしてなにより、父にとっては父のペースで過ごせる『居場所』があり、大正生まれの頑固さも父の個性として受け止めて接して下さったことは幸せでした。

 これを読んで「違うもんだ!」とびっくり。西宮の特に私達のまわりの福祉は「遅れている!!」この「民生委員」のお話なんか、え〜、これが普通?うちのまわりで聞いたことない発想だ!と思う。見習って頑張ろう。「これが普通」になるように。