冬物

 朝、よい天気なので最後に残っていた毛布を1枚洗った。お風呂に毛布を入れ、残り湯で洗い、ソーラーのお湯でゆすぐ。幸い、脱水槽に入る大きさだったので、絞って干した。
 帰ると、ばあちゃんが来た。冬物のセーターと上着を着ている。行李には今着る木綿のブラウスがあったのに、それをわざわざ布団の上にのせて、行李の下のスチール缶から冬物をどっと出して、行李に詰めている。何もないと不安になるのだろうが、余分な仕事をしてくれると、片付けに手間取る。ばあちゃんに指示しながら一つずつたたませて、また缶に入れる。時間の無駄だった。
 ばあちゃんはいつも、いらんことばっかりする。やられてからでは回復に時間がかかるので、やっぱり先回りして危険を回避するほうが得だなぁ。それにしても、どうして冬物が好きなんだろう?