お米の勉強

 今日は中学校に行った。「お米の勉強」をする。生徒は4人だ。
「みんな、お米、食べる?」と訊いてみた。朝はパンでも夜はご飯らしい。お米を見せる。「これがお米。これの元は?」のあたりで、生徒は皆、椅子を持ったまま教卓に近づいてきて、取り囲んで座った。「玄米」と「もみがら」を見せる。手の平に載せてやって、手触りを確かめる。「玄米の元は?」「もみ」と「わら 」を見せる。
 それから、初めに戻り、順にたどっていく。「稲刈り前の田」の写真と「稲株の干した物」と「稲穂の先」それも2種類あって、餅米はひげがあり、うるち米には無い。「 稲刈り」の写真と「籾」と「わら」を見せる。「乾燥」するのは乾燥機の写真。「うすすり 」をすると「玄米」ができて「籾殻」が残る。米選機で「選別」すると「良い米」と「小米 」に分かれる。「精米」すると「白米」ができて「ぬか」が残る。コイン精米所があちこちにあり、100円で10キロの米が精米できる。
 お米には「餅米」と「うるち米」があるって、ご飯に炊くのは「うるち米」両方を見せて、「どう?見た感じが違うでしょう?わかる?」と訊くと「餅米は白くて、うるち米は白くない」そう、透明感がある。「うるち米はさらさらしてるよ」と言う子がいたが、新しいからかも知れない。触ってみることが大切。体を使っておぼえる。お米は5合ある。樽酒を飲んだ「1合升」を見せて量ってみる。
山田錦を植えるんですか?」と訊く子がいる。「それはお酒を造る米なので、うちのほうでは植えません。それはお酒を造る会社から頼まれて植えるんです」先生が「小学校の教科書に『山田錦』が出てくるのです」と言われた。
 お米は捨てるところが無い。「わら」も使う。「わらぞうり」を見せた。「畑で使うよ」と言う子がいる。「もみがら」も種を蒔いたときに土にかぶせておく。水をまいたときに種が流れるのを防ぎ、保水保温効果もある。「ぬか」はぬかみそ漬けを作る。
 さて、これを余分なところを省いて、それぞれをビニールファスナーつきの小袋に入れて、模造紙に貼り、説明を書くと文化祭に出せるのだ。「とりいれからお米になるまで」
 その作業は4時間目にやったらしい。骨組みだけできていた。ついでに「土手かぼちゃ」には、紙の目と鼻と口がつけてあった。