テレビを見ながら昼ご飯を食べると...

 その後は布団の中、昼寝。私が昼ご飯を終わって「芋たこなんきん」を見ようとしたら、ばあちゃんがトイレに来た。起きた!もう流れを止めない。トイレの外で待ち構え、手洗い・昼ご飯に導く。
 今日は目の前に夫がいる。ばあちゃんはモニャモニャ言いながら食べ終わる。夫がチャンネルを変える。「おいしいパンの紹介」だ。ばあちゃんは「おいしいな」と言う。あれま、テレビに反応したわ。「ばあちゃん、あれ、何?」と訊くと「お饅頭でしょ」と言う。「ばあちゃん、饅頭、食べる?」と訊くと「はい」と言う。塩味饅頭を渡す。「固い」と言う。当たり前だ。ガリガリかじって食べ終わる。テレビは今は「焼きたてメロンパン」だ。ばあちゃんはまだまだ大声で「お饅頭やなぁ〜。おいしいなぁ〜」と言う。本を見ても、きゅうりと白菜しかわからないのに、今日はえらい活性化してるやん。「ばあちゃん、ご飯も饅頭も食べたやん」と言うと、不服そうな顔になる。目の前のお茶碗を見せて「ほら、食べたやん」と言うと無言。「饅頭、食べるん?」と訊くと「はい」と言う。大きな餡パンを半分にちぎって渡す。喜んで食べる。もう終わり。入れ歯を洗って「ばあちゃん、雨降り。家におって」と言うと部屋に戻った。