「認知症に効く薬」がある...けれど...万能じゃないよ

 ここで気になる話題を一つ。「早期発見」と「早期治療」について。「早期発見は早期治療のためだ」とお医者さんが言われる。 
アルツハイマー病の進行を遅らせるのに効果がある」といわれている薬がある。アメリカでは4種類、日本では1種類が使われている。日本のは商品名を「アリセプト」という。(本当は薬の成分の名前で呼ぶのが正しい)
 加藤ふきこさんも「アリセプト」を処方され、記憶力を高めるために効果があったそうだ。それは幸運だったと思う。
 テレビを見ている人からフアックスとインターネットで質問がきて紹介される。「うちはアリセプトの副作用で困っています。吐き気と胃の痛みがあります」それに対する答えは「処方されて最初の2週間は、主治医と連絡を取り合いながら飲んでください。たとえば1日おきに1錠飲むとかの方法があります。胃の薬と併用することもあります」
 ここで大事なことが一つ。「アリセプト」はアルツハイマー病には「効果がある場合がある」つまり、万人に効くわけではない。効果が出ない人もあることをわすれないように!
 アルツハイマー病以外の認知症には効かない。ばあちゃんも精神科で「認知症」と診断されたわけではないし「88歳ならこんなもんでしょ」と思っている。病院に行かないでよかったなぁ〜、余分な物を飲まないですんだもの。胃の薬と併用してまで飲む価値があろうか?義妹に「アルツハイマー病にならないおまじないの薬があるよ。1日500円」と聞いたのがこれだ。おまじないにしては「高い!」保険で処方されても「安い物ではないんだぞ」
 次の質問「アリセプトの効力は3〜5年と聞いています。そのあと、よけい悪くなると聞いています」答えは忘れた。しかし、同一人物で「飲んだ効果で、どれだけ遅らせたか」「飲まなかったらどれだけ進むと予想できたか?」どうやって比べるのか?できない相談だ。 
 大事なのは「薬」ではない!!!!「ケア」だ。和田行男さん、ちゃんと言ってくれ!