「今をときめいて」

 この前「つどい場さくらちゃん」で借りた本が3冊。
「今をときめいて 老人介護の発想転換」中田光彦著 雲母書房 1989年
 中田さんのサイン入りだ〜。
 プロローグ 笑いのネタ・講演
 1部 ホーム老人百景 その感性のひらめき
 2部 遊びのお世話 アドリブ・ケアのすすめ
 3部 老人介護の発想転換 脱・画一処遇論
 中田さんから笑いのネタをいただく。(1部)の(4.若き日の情熱)から「Eおじいちゃんはいつもひとりで騒いでいる。もちろんそれなりに理由はある。自分の時計が見当たらない時『時計、時計・・・』と職員が来るまで延々とくり返す。行事の時にも、興味がなければ『帰る、帰る・・・』を同様に連発する。とにかくうるさい。よって、周りの老人からも相手にされない」ここまではばあちゃんにそっくりだ。「うた」だ!「みんなとうたを歌う時は大きな声で歌っている。人と合わせようという気がなく、自分勝手に歌うが、結構声量はある。昔コーラスをやっていたそうで...Eさんのコンサートを開いて、おもいっきり歌ってもらったらどうか」老人達が食堂に集まり、司会がEさんを紹介し終わる前に歌いだす。中田さんがそのキーを拾い、ピアノで追いかける。「〜サンタルチア」「〜春高楼の花の宴」「〜貴様と俺とは同期の桜」それを聞いた人が「ありゃ、やかましいEさんじゃないみたいだねえ」「うーん、こりゃいい声してる」そのあとだ!「それからというものEさんは孤立せず、皆から声をかけられている。「Eさん歌うまいねえ」Eさんも落ちつきをとり戻し・・・しかし相変わらず、うるさい。「ご飯、ご飯、ご飯、ご飯・・・」これこれ!これが「笑ってごまかせ!中田さん」だって、皆に受け入れられ、声をかけられたら、おとなしくなってほしいやんか。そう簡単にはいくもんか。