「週明けのエッセイ」森本利明さんの「ゆうとぴあ通信」からの転載です

幸福家族 次男の苦手な雷鳴は、昨夜遅く収まったのですが、今朝早朝に再び活動を始めました。おかげで、まだ暗いうちから目を覚まして、「怖い怖い」を連発していました。
 話は変わって、「地球村」代表の高木善之さんの「週明けのエッセイ」を引用します。
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 うちの家はみんなが悪い

ある子供さんの作文から、ご紹介します。

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きょう私が学校から帰ると、お母さんが
「お兄ちゃんの机を拭いていて金魚鉢を落として
割ってしまった。もっと気を付ければよかったのに、
お母さんが悪かった」と言いました。
するとお兄ちゃんは
「僕が端っこに置いておいたから、僕が悪かった」
って言いました。でも私は思い出しました。
きのうお兄ちゃんが端っこに置いたとき、私は
「危ないな」って思ったのにそれを言わなかったから、
私が悪かったと言いました。
夜、帰ってきてそれを聞いていたお父さんは
「いや、お父さんが金魚鉢を買うとき、丸い方でなく
四角い方にすれば良かったなあ。お父さんが悪かった」
と言いました。そしてみんなが笑いました。
うちはいつもこうなんです。
うちはいつもみんなが悪いのです。
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何という家族でしょう、何という人たちなんでしょう。
責め合わず、責任逃れをせず、みんなが信頼し合い、
認め合い、やさしさがあふれています。
まるで「幸福家族」「聖家族」のようではありませんか。
すべての人がこのようであれば争いも破壊もなくなります。

私たちが求めているのは安全で平和で自由な社会です。
そしてそれはだれかが作って
与えてくれるものではありません。
それを実現していくのは、
またその実現を促すのは、私たち一人一人です。

無条件で、非対立で、まず私からの実践で、少しずつ……。