「今日のあなたの脳年齢は52歳です」

 これは11月7日に公民館の「家庭介護講座」のときに市で購入した機械で測定してもらった。なんでも特許で100万円近くする機械らしい。見かけはコンピューターとプリンターで、することもゲームのようである。最初に「男女の別」「年齢」を打ち込んで「1回目」のスタート。1・2・3・4・5・・・と画面の数字を拾ってタッチしていく。その速度を測定しているらしい。「2回目」と出るとまたスタート。ところが1をタッチし終わると、画面が変わり、また新たに2を探さねばならない。2を押すとまた変わり、また3を探す。だんだん速度は速くなる。慣れてくるのだ。終わったら「今日のあなたの脳年齢」と出てくる。
 ばかばかしい。反応の速さだけで測定されてたまるか。
 それよりも「金子満雄のかなひろいテスト」が前からあって「あ・い・う・え・お・を拾いながら昔話の筋を追う」という二つの話が同時に出来るか・を調べる。これなら100万円の機械もいらないし、昔からやられているから確実なデータの蓄積がある。市の担当者が知らないのだろう。残念で、情けない現状だね。ちなみに私のデータ。
*有効活用度 あなたは 58(平均値48)本来の能力の活用度。数値は能力発揮の度合いです。探索時に記憶したボタンの位置をどの程度活用したか計算しています。
*脳の元気度 あなたは 49(平均値48)どれだけ疲れにくいかの目安。精神疲労による広汎の探索反応時間の遅延を計算しています。数値が高いほど疲れにくい状態です。
*すばやさ あなたは 48(平均値47)実年齢に比する情報処理能力。数値は処理速度で、絶対的な総探索反応時間を計算しています。
+総合アドバイス 人並み以上の若さを保っている脳です。ささやかながらも地道に脳を使うことを心がけていらっしゃったのでしょう。その結果、確実に脳の老化は抑制されているようです。今までの脳のトレーニングを維持しつつ、さらにハードなトレーニングを心掛けてください。今以上に脳機能が活発になる可能性があります。積極的に頭を使おうとするあなたのその姿勢を維持し続けてください。
+有効活用度 どんな仕事でも、要領よく、そつなくこなせる柔軟な脳を持っています。しかし、逆に手抜きをすることが得意なため、油断して失敗することもあるはずです。また興味のある事とつまらない事で、作業効率が相当に違うのもあなたの特徴です。柔軟な優れた脳で実力を発揮するには、何事にも興味を持って取り組みましょう。
+脳の元気度 ほぼ年齢相応の元気度です。今のところ特に問題ではありませんが、作業効率を高めたければ、時に休息を取ったほうが効率がいいです。
+すばやさ あなたの情報処理能力は、平均的で人並みと言えるでしょう。今の状態で日常的に問題を感じたことはないはずです。しかし、あなたの能力は充分に発揮されていません。人並み以上の処理能力を発揮するには日頃のトレーニングが欠かせません。まずは日常生活にリズムをつくりましょう。作業や仕事中は集中する。休息時はなにも考えないなど、生活にメリハリをつけることで、あなたの能力は伸びるはずです。
**1000名以上の実験データを多変量解析し、あなたの脳年齢を算出しています。

 なんと、たった1000名なんか?「かなひろいテスト」は何万人?何十万人?けたが違うよ。
 昔「知能テスト」なるものがあった。いつのころより行なわれなくなったのだろう?測定することが「差別」だと言われたのだろうか?
 夫は「ぶ厚いテストをヨーイドンでスタート。膨大な問題をどんどん解いていく。自分は速さで勝負。わからないのはとばしてでも先に進む。友達はじっくり考えている。速さの自分の勝利」と言う。私は「国語・算数など、それも図形・数などの細かい分野別テストで、制限時間があり、まず練習問題をして、本番スタート」方式。誕生の年が3年違うだけでこんなに違う。夫は「天才」型だと自称。私は「普通で努力型」
 なのに、こんな機械で「ただの数字を拾う」テストで脳年齢を決められてたまるか。慣れないテストに「あれよあれよ」という間に終わってしまい、実年齢より10年近く高く出た人が、怒って再挑戦したら、今度は実年齢より10年も若く出て、ほくほくであった。それ見よ、ええ加減やんか。「遊び」にしては機械が高すぎないか?市の予算で買ったの?