認知症の種類と症状

 種類を分けるのは、型によって周辺症状の出方が違う。ケアのしかたが違う。症状を知っていたら、初期に「あれ?もしかしたら?」と気がつくかも知れない。
アルツハイマー認知症 
  脳細胞(140億個ある)の中にβアミロイドがたまる、そして脳が萎縮する。最初は「やる気が出ない」なんか「のり」が悪い、というように気がつく。
+血管性認知症
  脳内の毛細血管がつまる。そのうち「す」が入ったような状態になる。何かちょっとしたことでいらいらしている。怒りっぽくなっている、というふうに気がつく。喜怒哀楽が激しくなる。
+レビー小体病(1割ぐらい)
  幻視。抑うつ。パーキンソン症状。
+ピック病
  無頓着。恐怖の減少。これは前頭側頭の変化で、自分がする行動によって相手がどう思うかを考えられないので「無頓着」に見えてしまう。ある患者さんの例では、気がついたら右手に石を持っていた。帰り道、その石で止めてある車のボンネットをたたいて歩いていた、と知り、患者さんはショックを受けた。理性がとれていた状態。