プロならば

 今日は「土曜日デイ」と書いている民間の施設のデイ。「認知症対応型」なので、利用料は少し高い。2000年からもう7年も通っているデイは公立。ずいぶん違う。言葉遣いが違う。民間施設のスタッフさんは、にこにこ迎えに来てくださって連絡帳には「いつもご利用ありがとうございます」と書いてある。「お客様は神様です」みたいだ。
私は初め、そういうのがしんどかった。「こちらこそ、怒りんぼばあちゃんがお世話になり、ありがとうございます、なのに」と思うから。おまけに怒って帰ってくるものだから「ご利用ありがとうございます、と書かないでください。ばあちゃんが怒り出したきっかけを書いてください」と注文した。このごろは怒らずに帰ることが多い。ベテランスタッフさんは「今日はご自分で『トイレに行く』と教えてくださったんですよ。いつも一緒に行くんですよ」と言われるし、今日のお兄さん(デイの主任)は『今日は朝からご機嫌よかったです。ゲームも自分から『やる』と言って参加してくださったんです。ボール投げです。トイレも自分から行かれることはなかったのですが、今日は自分から行かれて失敗もありませんでした』とにこにこであった。ありがたいことです。
 プロだなぁ。仕事として一生懸命やっているのか、同じなら楽しんでやる精神なのか、それとも、ほんとにお年寄りがすきなのか?娘の私が持て余すばあちゃんをよくぞ、ここまでみてくださって、感謝、感謝。