「紫陽花の会」に参加して 感想

 「西宮南部からはるばるやってきて『遠いなぁ。宝塚からバスで450円も払うのん?』と言うてる人がいたよ〜」
すもも「そうよ〜。それからまた電車乗って、乗り換えてもう1回乗り換えて、やっとつどい場さくらちゃんに着くんだもん。わかってよ〜。」それをいつも繰り返しているんやで、と言いたい。来てみてわかる、この遠さ。
「一通り自己紹介かねて話したけど、すごかったね〜。みな、大変で、大変さのなかみがいろいろで...でも、率直に話してくれるよね」
すもも「そりゃ、信頼関係よ〜」
「あとで、また、皆で討論すればよかったね」
すもも「ごめんね。私が司会すると、いつも途中で方向音痴になって、尻切れとんぼになるん」
「あのね、プロスタッフが来てくれはったやん。地域包括支援センターの人。あの人の発言は『ちょっと違うんちゃう?』と思うわ」
すもも「うん、私も聞いていて、何か変やな、思ったけど、どこがどうおかしいのか、わからんかってん」
「あのね、我々、たまたま在宅であって、家族をみている。当たり前やと思ってみている。でも、それぞれにこんなに大変な思い、しているのに、それを順番に発言しているのに『ご家族と一緒に暮らせて幸せですね〜』は、ないやろ?」
すもも「そうか、そこか!温度差や!」
「それに『こうして家族と暮らしている人がいるのに、まだまだ家で暮らせると思われる人が、施設に入所しておられる。ヘルパーさんに来てもらったりしたら、家で暮らせると思うのに、お子さん達は離れて暮らしているから心配だと言って、入所しておられる』と言うのは、家族の気持ちがわかってないわ」
すもも「そうか。やっぱり冷静な人に聞いててもらって、私の『どこか変や』がつかめたわ」
「そうよ。プロなら『ご家族の大変さがよ〜くわかりました。敬意を表します。私たちもそんなご家族の気持ちを汲み取って、少しでも良い介護を提供できるように頑張ります』と言うてほしいのよ」

 おわかりでしょうか?ここです。私が「しまった。プロを呼ばなきゃよかった」と思ったのは。
 プロなら「家族に寄り添って」ほしいのです。「この家族はいいよね。こうして利用者のこと、考えてる。でも、そうではなく、入所させたらそれっきり、面会も来ない家族だっているのよね」と言わないで!ほしいのです。入所できたらほっとして気がぬけて自分が病気になる人もいるし、行きたくない理由だってあるかも知れないし、いろいろ、それこそ、あなたも「認知症家族」をかかえればわかりますよ。