バス出発 1時14分

 側さんが「お弁当が1つ余っています。こっそり食べてない人はいませんか?」誰も名乗り出ない。
 高橋さんがバスの乗降口で「アース」でシューッシューッ、蚊を追っている。目にしみる。なんで蚊がいるんだ?寒いのに... 
 全員でバスで移動する。悦子パパが「行け、行け!」と言う。ときどき、その場に合ったことを言うからなぁ。ばあちゃんと同じだ。ばあちゃんも普段の日本語が通じないくせに、たま〜に、あっと驚くセリフを吐く。ドキッ!うふふ〜。
「さっきのドライバーに拍手!」パチパチパチ...客は「こわい〜。タイヤは俺の下。轍(わだち)は草の上」などと口々に言う。でも、最前列中央よりの私は聞いた!伊藤ドライバーは「こんなの、平気、平気。もっとすごい所、何度も通った。それこそ、左右に急カーブ!」と高橋さんに言っている。片手運転、または両手、ハンドルから離して、身振り手振り...ね!プロなんだから。
 左は畑。ビニールマルチがかけてある。ビートらしい。つまり、てんさい、砂糖大根。
 3分で道路に出た。伊藤ドライバー、お見事!
高橋さん「バスは落ちるときは落ちるんです。黄バスはまだ落ちてません」ライフパス社は目立つようにバスの車体が黄色。
「皆様、丹頂のお話ですが、丹頂鶴とは言いません。丹頂は国の特別天然記念物です。日本には10何種類の鶴がいます。なべづる、まなづるなど、丹頂以外は鶴と言います。
 タンチョウ(丹頂)は英語でRed-crowned Crane 、頭の赤い鶴。学名は Grus japonensis と言います。『日本の鶴』という意味です。ですから丹頂鶴と言うと『にっぽんの つるつる』になってしまいます」えーっ!ははは...笑っていいのかな?(安永さんのスキンヘッドを前にして...)「丹頂のポーズは片足立ちです。自然公園にいます。
 皆様、ボートに乗られる方、楽しんできてください。泳げなくても大丈夫。ただ死ぬだけです」いやだ〜!
「右はとうろ湖です。アイヌ語で湖のほとり、という意味です。ヒシノミがたくさんあり、冬の食糧でした」前方をボート3台積んだトレーラーが行く。「釧路湿原は広さ約27,000haです。29,000haのうち人の住んでいる所を除くとこれだけになります。東京ドーム5,745個分、というとよけい、わかりませんね」わからん。東京ドームがわからん。地下鉄が地上に上がったところに丸い円盤があり「こうらくえん遊園地」という看板が見えたので「あれが東京ドームか?」と思ったぐらいで、そばにも行かず、広さがわからん。甲子園球場しか知らん。「甲子園球場の何倍」という言い方も、どうやって並べるんだ?と思うばかりでピンとこない言い方だよねぇ。
「国立公園に指定されて立ち退きになった人たちは、家を捨てて移動しました」砂利道で走るとジョリジョリ音がする。
「この低木は、ヤチハンノキです。やち、は湿地のことです。北海道に多いです」左の川にボートが1艘。
「とうろは観光客が多いですね。ノロッコ号をおりてバスが5台いましたね。おりた人が多い、こんなに乗っていたのか、と思いましたね。ももちゃん、大きくなられましたね。2年前は、保育園の話をしましたね」
 1時34分。ボートをおろす所に着いたらしい。ドライバーは「2〜3分待ちましょうか?」と言われて、バスはのろのろ移動する。針は時速20〜30kmをさしている。対向車が2台、来る。42分、ボート組がバスをおりる。