「展望風呂」見学

 所長さんが「お風呂、見に行きましょう」と案内してくださった。しまった。「開所式」の写真入りニュースをもらって「広いお風呂にお金をかけるよりもスタッフ1〜2人雇って」などと書いたからかな?
 実はデイと特別養護老人ホームが廊下でつながっていて、デイのお風呂が出来たから特養のお風呂を改築するらしい。廊下に紐を張り「浴室改装中、通行禁止」の札が下げてある。その間、特養の人はデイのお風呂を利用するわけだ。「広さとかかる費用は比例しません」と言われた。「新築よりも改築のほうが費用がかかります」そうだ。一般家庭と同じだ。
 さて「ゆ」の暖簾をくぐると北向きの壁に全面ガラスの浴室が広がる。見晴らしが良い。前は国道と中国道、手前は右が畑、左はカフェレストラン。
 所長さんは「いい眺めです」私も「有馬温泉と変わりませんね。有馬からここの裏山の大きなアンテナが見えますから、近いですよ」広々と温泉気分で楽しめるだろう。
「こちらから国道のバス停がよく見えるので、向うからもみえているんじゃないか?と思われるのですが、見えないんですよ。ベランダの手すりの縦線が邪魔しているようです」確かに上から下を見るとよく見えるのは事実。うちの畑も診療所から見下ろされていて「ばあちゃん、畑にいたね」と言われる。でも畑から診療所を見上げても、天井の電灯と動く人影だけだから、ここも「お風呂を覗かれる心配」はないさ。
 ちなみに帰り道、国道の歩道から見上げてみたら、天井の電灯だけだった。気温の差で窓が曇っているよ。見えません、て。

 中は右に2人用の浴槽、左に1人用の浴槽。またいで入る高さは家庭用ぐらいかな?でも、今日、来ているばあちゃんには背の低い人がいたよな。入り口の左右が洗い場で、シャワーが2つずつ。つまり一度に4人が使える。上に丸い突起があって「これはシャワーの温度調節で、ここで適正温度にしておくと、下の調節つまみを間違って触っても大丈夫です」お!こりゃ、いい。利用者おじちゃんが温度をいじって、急に熱湯が出たらやけどするもんね。
 シャワー椅子も見た。高さ調節の物、車がついた物。トイレも見学。介助できるように広い。ウォシュレット。ふむふむ。よかったです。