品田先生「シナリオなしの本番の始まり」

品田先生:まず第1分科会の報告から。家族からの話は一人はご主人を介護されている方。もう一人は「たたかうおばあちゃん」膨大なブログで「施設をよくするには自分らが変えていくしかない」ということ、近年は良い関係であるそうです。

長尾和宏先生(長尾クリニック):第2分科会は「医療 これでいいんかい?」がテーマでした。家族の一人は施設にだんなさんが入り、お薬、アリセプトを相談もなく投与され、相談もなく転院されたということです。もう一人は、詳しい説明なく胃ろうにされたということです。
 まず、胃ろうについて話しあいました。次に「リビングウィル」ですが「入れないと新聞沙汰になる」と脅されたそうです。ただし、リビングウィルは絶対ではないと言えます。「アリセプト」というお薬ですが、これを使うと「不穏」になるということがあるそうです。松本先生、いかがですか?
松本一生先生(松本診療所・ものわすれクリニック):アリセプトは有効であり、さじかげん一つです。
長尾先生:「看取り」については三好先生...
三好春樹さん(生活とリハビリ研究所):特養には良い特養もあり、悪い特養もあります。

牧里毎治先生(まきさとつねじ。関西学院大学社会学部教授):第3分科会は「ご近所」です。話をやさしくするのは難しいです。Aさんの話が中心になりました。妹さんがくも膜下出血で倒れ、身障1級、要介護4であると。Aさんは妹さんが心配でたまらない。Aさんにがんがん言われると相手が引く。妹の夫は萎縮する。どうするか?丸尾さんにふると「介護保険ができて変わったよね」と言う。解決にならない。中村さんに聞くと「施設は解放区。外へ出かける。名を売る。何回も重ねると近所が変わる。ボランティアを受け入れるときも、施設が都合の良い人を受け入れがちだ。うちは耳障りな人を受け入れる。家族が制度を受けつけない。小さな親切、大きな迷惑。家族としての責任。介護保険は頼りにならんが、頼りになるご近所にしていこう」