本「最強の老人介護」三好春樹著 講談社 2008年

 「かいご学会」の日に三好さんに「先生、こんにちは」と挨拶し、本屋さんコーナーに行って「塗り絵」を買った。雲母書房「童謡唱歌ぬりえ帳」だ。シリーズらしい。昔、私が子供のころに買ってもらった絵に童謡がついている。懐かしい。母親に送ってあげよう。花の絵葉書ぬり絵をして送ってくれるから、これもぬるだろう。
 次に三好さんが「これが最新作です」とおっしゃったのがこの本だ。迷わず「はい」と言って買った。 正解だった。
 私が初めて「たたかうおばあちゃん」を書いたタイトルが「ばあちゃんは冬眠から覚めた」次が「心さわぐ木の芽どき」そして、まるちゃんに誘われ、三好春樹講演会の前夜祭に行った。私が「ばあちゃんは何故夕方になるとさわぐのですか」と尋ねると三好さんは「交感神経から副交感神経に代わる時間なので切り替えがうまくできないのです」と言われた。その一言で「これは本物だ」と思ったのだ。だってそれまでの師匠だった婦人科ドクターは「そんなぁー、夕方は主婦に戻るだけでしょう」なんだもの。説得力が違う。
 この本にはその他もろもろ、疑問解消、難問解決が満載である。私からもお勧めである。
 P.S.「施設でも、少人数では煮詰まることがある」これだった。ばあちゃんは今、水曜日と土曜日に行く「認知症対応型デイ」に慣れている。おおぜいるのでスタッフも多く、中の何人かになついている。って、犬みたいな言い方だが、なんとなく雰囲気があうらしい。人が多いほうがばあちゃんに合う、ということかも知れない。