連絡帳を見てみよう

 民間デイのである。
 今日は朝、私が書いたのに持って行かせるのを忘れた。「この前、私がパソコンをしていたら、右側から画面を見て『あー、上、行きよんなー』と言いながら拍手してくれました。文字をたどり、スクロールしていたのです。ばあちゃんには上に行く、と見えたのでしょう。これでしょう。『そばで仕事を見ている!』って」
 「事務をしている横に来てじっと見ている」「入浴に皆が行ってしまったのでばあちゃんもついてきた。ばあちゃんは入らないが、ドライヤーをかけているのを見たりして、すごした」とくっつき虫のばあちゃんは誰かと一緒におりたい。大好きなスタッフさんにくっつく。
 「今日はほかの利用者さんとおしゃべりしておられましたよ」と言われた。気のいいおばあちゃんがいたのかな?ばあちゃんは知らないが、向うはばあちゃんを知っている場合があるからね。
 ここは民間施設で「認知症対応型」である。つまり利用料が高い。行き始めのころは「怒ります」と言われた。最近は穏やかに帰るし、つないだスタッフさんの手を離さないことがあるし「トイレ成功」の日は、ありがたいのだ。「横で仕事を見ていました」のつづきが「ちゃんと仕事が出来るのか心配だったのでしょう」とあり、ユーモアで返してもらえるようになった、その変化がうれしい。