下山名月の介護実技  1時30分〜2時40分

 黒板に名月さんが書かれた項目。
適切な介助法=普遍的+個別的
1.生理的な(自然な)動きを援助(自立法=介助法)
2.個々人をよく知る
3.自然な動き、個人を活かす条件(設備、用具)
4.本人が主体・主役、私たちは媒体・媒介
5.力の量ではなく質(方向、バランス、タイミング)
6.3方1両得
7.継続性・連続性
 名月さんが「3人一組のチームを作ってください」と言われる。右側の二人の方と一緒に組むことになった。名月さんが「講座の成功は8割は講師の私にかかっています。あとの2割は一緒になったチームメイトにかかっています」と言われた。自己紹介をした。珍しい姓だったのですぐに覚えた。お二人は経験豊富なプロの方だったのでラッキーだった。ばあちゃんの話をしてあとで休憩のときに「ばあちゃんセット」をさし上げたら「チームメイトは成功ね」と言われた。いい人だったよ。関西の「おばちゃん」とは違って、かなりスマートだね。
 講座は「立つ」「椅子から90度隣の椅子に移る」などの基本動作だった。名月さんはときどき「あなた、モデルになってね。お名前は?」と言って、その人を立たせたり、移動させたりする。
 私は実技が苦手で、すったもんだ。だってモデルが健常者だから、私が下手なことをしていると、自分ですっと立ったり、移動したりなさるもの。
 名月さんが私のそばに来て「この方は兵庫県から来られたのです」と紹介してくださった。「今のやりかたではしんどいですね。なぜかわかりますか?椅子の高さがあってないのです。そんなときは?台を用意しましょう」と言って出してくださった。わずか5cmぐらいだが、足の下にしいて前の椅子に両手をついて、移動してもらうとお尻がすっとあがった。「わぁ〜、楽です〜」というわけでモデル成立。?足の短い人のモデルでした。もちろん名月先生はその前に「椅子の高さはその人にあっていますか?わたしも小さいですから」と言っておられた。「その人と『一緒にやりましょう』と言いながら、体を寄せて手をそえて動くのですよ」と言われるのに、ちっとも悪気がなくて、優しくて、ほんと、天使のような人なんだ。