ケアマネさんの訪問日

 「ばあちゃんがなんか臭う」と思って、ケアマネさんがトイレに連れて入ってくれた。紙パンツに出ていたので、両脇をバリッと破る。ズボンとパッチを脱がせてはかせる。その間、ばあちゃんは手をパッパッと振り回し、叩きに行く格好だ。そうかぁ、相手が私じゃなければ叩きに行くのだ。なめてるなぁ。私が代わって、ばあちゃんを立たせてパンツをあげてやって、手を洗わせてトイレから出た。
 応接間に戻り、ミニケーキを食べ、お茶を飲む。飴を渡そうとするが、私が個別包装の透明セロファンに入れたまま持っていて、ばあちゃんが袋から出すのを待つが、飴だけ持つのが難しいらしい。見えてる?「誕生日カード」の宛名の文字を指し「読んで」と言っても、返事せず。前には「はっきり、見えへん」と言っていたもんね。見えてないのかも?
 反応なくて、さえない。仕方なく、ばあちゃんが家にいるときにできた「たたかうおばあちゃんの布貼り本」やら書類の製本術を見せる。これは難しくはない。「ケアプラン」などの別に、1年分を端を揃えて洗濯はさみで止める。次に、ずらしてボンドを塗り 、また真っ直ぐに戻して終わり。あとはのりつけ紙に挟んで、重しをして乾かす。乾いたら製本テープを張る。このやり方が最もかさが低い。