お葬式は無事に終わり

 ご家族は斎場へ、男性の手伝いの皆は墓参りの準備に行く人と片付けの人にわかれた。パイプ椅子をたたみ、軽トラックに積み込む。テントをたたみ、炊飯器もコンロも鍋もテーブルも軽トラックに積んで公会堂へ返しに行く。
 女性の皆さんは「いっぺん家に帰って来たい」人と「夜の食事の買い物行く」人、と散らばり、私一人、留守番を仰せつかった。なんでやねん?買い物にも料理にも向かないもんね。
 実は男性にしろ女性にしろ、裏方の実働部隊も大事だが、リーダーも大事なんだよね。10年も前なら頑張ってやったなぁ。中年というのは「社会の中心で働く人」なんだよね。「60歳で定年退職」って意味がわかる気がした。こういう「非日常」の場ではその人の力量も性格もわかってしまうのでこわい。
 ともあれ喪主さんから「昨日今日、皆様、お忙しい中、お手伝いありがとうございました」と挨拶を受け、お礼のお食事をいただき帰ってきたわけだ。うちのばあちゃんは村の長寿番付は2番になったまま変わらず、元気で動いてくれるだけありがたい。夜寝て起きるだけで、体が硬くなるのだから、寝込むと考えるだけで恐ろしい。