病院に到着

 神戸市北区の真星病院という。初めて来た。待機してくださっていて「ばあちゃん、ばあちゃん」と名前を呼びながら、中に入る。処置室でベッドに移され、救急隊は帰って行かれた。ありがとうございました。
 ばあちゃんは看護師さんと検査室に消える。
 廊下のベンチで施設の職員さんと二人で待つ。「なんででしょう?入所されて2週間。これからお世話していこうと思っていた矢先ですよ」と言われる。「お元気だったんですよ」それは私も今朝の電話で聞いた。私の弟にメールをする。ずいぶんたって夫が到着。
 ばあちゃんの検査が終わり、我々夫婦と施設の職員さんが呼ばれて、処置室に入る。ばあちゃんは目を開けている。「ばあちゃん」と言って手を取ると、ふり払った。「おう、元気!」と思う。看護師さんが「興奮させないで!静かに見守る」と言われる。そりゃそうだ。看護師さんがばあちゃんに「手、握って」と言われる。無理です。「日本語、通じませんから」と言うと「病院に通ってたの?」と訊かれる。「施設の診療所です」と言うと「薬は?」と訊かれ「心臓の薬です。狭心症です」と言う。なんか変?な感じ。
 電光板にMRI画像が貼られている。おなかと頭の中らしいとわかる。ばあちゃんの頭の中はどうなっているのだろう?
 先生が遅い。やっと来られて「これが腹部大動脈です。心臓から出て、下におりていきます。肝臓の上で、ここにこぶがあります。大動脈は2cmの太さですが、このこぶは7〜8cmあります。ここ、肝臓の上で破裂して出血しています。今は小康状態ですが、ここでは手術できません。心臓血管外科のある病院に行きます」