中学校で

 技術家庭科の授業はコンピューター室であった。教科の先生と担任と副担任と私がいて、「マンツーマン」に近い手厚さだった。
 教科書を見ながら、速い生徒はワード文書で「案内状」を作る。ローマ字入力はスイスイだ。英語を教えても大文字とローマ字はできる理由がわかった。小文字が覚えられていない理由も納得だ。
 教科書にのっているのは「クラブ活動のご案内」だった。まずタイトルも本文も入力してから、タイトルを大きくしたり、字体をゴシック体に変えたり、中央揃えにしたりする。本文も途中の重要事項を強調したり字体を変えたりする。そういう指示の日本語は読んで理解しているのだ。国語の授業で一人ひとりがしている漢字練習ワークとの差に少し驚いた。
 私のワード文書のやり方? 
 たとえば「紫陽花の会だより」だと、まずテキストボックスにワードアートでタイトルを書くという面倒くさいことをして、「罫線」から「ページ罫線」にいって、印刷できる最大のわくを作る。その一番上にタイトルを移動してから、テキストボックスをたくさん作り、1つ1つにニュースを入れて行く。入れながらタイトルを大きくしたり、文字の字体や色を変えたりして強調する。見映えにこだわるなぁ。