「大雪ぬくもり国道」

今朝の朝日新聞一面の記事だ。
「元日の朝、車1000台が立ち往生。住民はトイレを貸した。米を炊いた。」
米子市では1日午前5時に観測史上最高の89cmの積雪を記録した。
立ち往生を知った琴浦町の人たちは、おにぎりを作って配り、饅頭やさんは饅頭を配り、阪神大震災でボランティアに励まされた人はたまたま帰省していてバナナを配った。
昔から助け合う土地柄だと言う。難破した船が浜に漂着すると、総出で船員を助けた。今も葬儀は隣近所が料理を準備し、祭りの出し物をみんなで集まって考える。
それだけ助け合わねばやっていけない土地柄なのだろう。なのに「渋滞に気づくのが遅れた」と悔やんでいるという。「昔は雪が降ればすぐに近所で雪かきを分担した。最近は行政に除雪車を頼むけれど、ふだん連絡を取り合っていれば、お前は米、お前は漬け物を用意しろともっとうまく助け合えたかな」
これは心温かくなる話題だった。