士気向上へ、介護職員の認定制度創設 神戸市 

 2011.8.26 神戸新聞 市民福祉情報・オフィス・ハスカップより
 神戸市と市老人福祉施設連盟は、連盟に加盟する施設で3年働いた職員を対象に、技能や知識を評価する「高齢者施設介護士認定制度」を創設した。介護現場では就職後3年程度で離職するヘルパーらが続出、人材確保が大きな課題となっており、技能レベルの評価を通じて現場の士気を高めるのが狙いで、各施設では認定者の昇給や昇任も検討しているという。
 市によると、自治体独自でこうした制度を設けるのは珍しいといい、同連盟は「介護職離れを少しでも食い止められれば」としている。
 介護福祉士など資格の有無は問わない。4日間の講習会後、高齢者介護などに関する5つの教科の試験を受け、合格すれば市から認定書が贈られる。
 7月に第1回の認定試験があり、受講者48人中36人が合格した。同連盟の松井年孝理事長らは「介護職員が不足している施設が増えており、認定制度で介護職の社会的評価の向上を図るとともに、介護の質の向上にもつなげたい」としている。今後、対象施設を広げることも検討しているという。
(三島大一郎)