「紫陽花の会」新聞記事はおかしいのではないか?

 切り抜きの話にもどる。
 「朝日新聞・大介護時代・家で暮らす(1)23年目、先のことは考えない・・・西村さん夫妻の場合」
 私たちは西村さん夫妻を知っているし、「介護仲間と愚痴を言う」書き方をされたが、実は「介護者の会」で話したり、勉強したりしてきている。施設やケアマネに対してどう申し入れたか、相手の対応も本当のところ、どう変わったのか、変わらなかったのか、そのへんも書いてほしいわけだ。
 私は朝日新聞に「感想」をメールしたが、他にも「手紙」で申し入れた人がいた。
 
朝日新聞・大介護時代・家で暮らす(4)義母のため頑張ってきたけど・・・ある女性の場合」
 認知症の義母がデイサービスから帰ると目が離せない。
「夢も仕事も諦め『介護は人生の消耗としか思えない』」と小見出しにある。
 デイサービスしか提供できていないケアマネが頼りない。3か月ぐらいショートステイに預け、お母さんが落ち着いて暮らせるようにしてから家に戻すという手がある。
 これもメールを編集部に送った。「あまりに打つ手がなさすぎるではないか」

 ホームページに「たたかうおばあちゃん」を書き始め、冊子して配ると「『たたかうおばあちゃん』は何と闘うの!」と聞かれたことがある。
 「それは草よ、『草、引かんと、草、絶えへん』と言っているもの」。
 私の恩師は「あなたは『たたかうおばあちゃん』を守るために闘っているんだね」と言って下さった。
 紫陽花の会会員の人も、施設のサービスや病院を使う時は、まずは感謝して、お礼を言って、良い所を褒めて信頼関係を築いている。困った時は直接に施設の職員に言ったりせず、ケアマネに申し入れ、改善してもらったり、しているわけで、これも闘いである。
 新聞記事で「介護は大変だ〜!」ばかり強調されると、介護の経験のない人は、恐れたり、いやになるではないか。