山椒を採る

 待っていても粒が大きくなってこないので、採ることにした。
 朝早くから採り始める。家の前の道路沿いの若い木は、150gから500gぐらいだった。道行く人が私に気づかない!たまに気づいても「おはよう」と言うだけで、それ以上話しかけない。私も余裕がないので話さない。田んぼに行くおばさんだけ「もう採るのん?」と言うだけだ。
 畑の方の山椒を採りに行く。
 木は大きくなったが、高い土手の下なので、木の陰になり幹も葉も実も柔らかい。枝が柔らかいからよく曲がって採りやすい。ところが大きな房なのに実が小さい。日陰だから寒いのね。木を切ろうか?日当たりがよくなると遅霜にやられる。う〜ん、悩む・・・。
 そんなわけであきらめて小さいながらに採って帰った。次は葉を取らねば、売れない。これがひまがかかる。
 なんとか葉を捨てて持って行くと、6時。有馬温泉のお店はもう閉めている所が多く、まだ明るいのにこれでは泊り客もまちを散策しないよね。