「毒草を食べてみた」 

 植松黎著 文春新書 2011年
 1.ドクウツギ  2.バイケイソウ  3.キョウチクトウ  4.トリカブト 
5.フクジュソウ  6.キナ  7.バッカク  8.シキミ  
9.ドクゼリ  10.アサ  11.スイトピー  12.ヒガンバナ 
13.スズラン  14.タバコ  15.コカ  16.ジギタリス  
17.イヌサフラン  18.インドジャボク  19.クラーレノキ  20.マチン 
21.ストロファンツス  22.イラクサ  23.ケシ  24.クサノオウ 
25.スイセン  26.オトギリソウ  27.アセビ  28.マンドレーク  
29.ヒヨス  30.ベラドンナ  31.アイリス  32.イチイ 
33.ポインセチア  34.クリスマスローズ  35.ビンロウ  36.マオウ  
37.トウワタ  38.チョウセンアサガオ  39.ベヨーテ  40.ドクニンジン  
41.ニガヨモギ  42.エゴノキ  43.ミトラガイナ  44.ゲルセミウム・エレガンス 
 毒のある植物の思いで
(1) ヨウシュヤマゴボウ 
  昔は見たことが無かった気がするが、最近はそのへんにある。
  大きくなるし、切っても次の年にまた出る。
  房状の蕾ができて白い花が咲き、秋にはぶどうのような黒色になる。
  汁を搾ったら、染色遊びができそうだが「有毒植物」と書いてある。
  この本にはのってない。
(2) コルチカム 
  大阪市営地下鉄御堂筋線本町駅で降りて船場センター街に行くと、小さな園芸店があり「土に植えずにお皿の上で花が咲く」という球根を見つけた。
  ユリ科コルチカム属、和名イヌサフラン
  買って帰りお皿にのせておくと、茎が出てピンクの綺麗な花が咲いた。
  花が終ってから土に植えると球根が増えた。これが有毒だと知ったのはあとの話。
  介護施設で球根を食べた入所者がいたそうだ。
  他の花でも「花瓶の水を飲んで中毒」という話もあり、認知機能が衰えた人がいる施設では花を飾ってはいけない。
  これが(17)のイヌサフラン
(3) トリカブト 
  「つどい場さくらちゃん北海道車椅子の旅」で洞爺湖に行った時のこと。
  しずかばあちゃんと歩いていると、目を離すとどこかに行ってしまうので手をつないでいた。
  自分の母親の手はつながないが、他人の世話はできる。
  しずかばあちゃんと仲の悪い娘さんが「無人島に置いてきて」と言ったので、まるちゃんは「無人島には行かないよ」と言うと「そんなら湖に放り込んで」と言ったそうだ。
  洞爺湖を見下ろす昭和新山ロープウエーに乗った時、私が「ここからは遠くて放り込まれへんわ」と言うと「そんなこと言うと警察が来るよ」と言う人がいて、私は「小さい声で言うから警察が来る。大きい声なら大丈夫」と答えた。
  その話を「日本熊森協会」の大会でお昼ごはんのテーブルで一緒だった人に言うと「私の友達は、ヘルパーさんに買い物メモを渡した時『他にはありませんか?』と聞
  いつでもどこでも(それは言い過ぎ。相手と所と場合はちゃんと選ぶ)介護話をして、さいごは笑い飛ばすのがコツ!
  小さなガス抜きが大爆発を防ぐ。
  (4) 馬酔木(2.アセビ)、樒(8.シキミ)、彼岸花(12.ヒガンバナ)などは知
    っていたし、煙草(14.タバコ)も予想がつく。しかし
  (5) スイトピーは知らなかった。ピーと言うからグリンピースのような豆かと思っていた。
  「誕生花366の花言葉」(夏梅陸夫著 大泉書店)には説明と「この日生まれのあなたは」と「花を贈るアイデア」は載っているが「有毒」とは書いてない。
  クリスマスローズには「有毒」とあり、他の花はあまり選ばれていない。
 著者はドクウツギの実が赤く熟したという知らせを受けて現地に行き1枝を持ち帰り、1粒を口にして味見をして吐き出している。
 他の物は歴史上の文献に載っているものや、過去の中毒の事例だった。
 びっくりするやんか。ほんとに食べたかと思った。