くくるな!

 久しぶりに先輩に会った。なぜか、沈んでいる。聞けば、ステイから帰ったばあちゃんの足首がはれているのだそうな。「こりゃ、医者に行く?」一晩、様子を見たら、ほぼ、はれは引いたんだそうな。
 いまどき、両足をくくるか? 「身体拘束はいかん」という鳥海さんの講演会に、この施設の職員もきていたではないか。
 先輩は、「私も、ばあちゃんに、はらがたつときもあるけど、こんな、はれあがるほどきつくしばられたら、心がちくちく痛い」と言う。あたりまえやん。「せめて、帰る前の日にほどいておいてくれたら、あとが残らす、ばれなかったのに」と言う。そういう問題か? 違うやろ?
 先輩のお母さんも、確かに元気は余っている。だからといって、しばっておとなしくなるのか?ならないのでしょ。「ほどいて!」って、暴れるから、紐がしまって、はれあがったのでしょ。
 もう、そんなところに行くのは、やめて、うちのばあちゃんと一緒にステイに行こうよ。縛ったりしないよ。ばあちゃんの怒りんぼうにも、気長につきあってくれているよ。