さくら会例会「介護保険の学習 地域包括支援センター」

 今日の講師は市役所の担当係長さん。
 まず、我々西宮市には15の地域包括支援センターができた。「国が一つのセンターの圏域(難しく言うな。担当区域だろう)を指定しているわけではない。その地域の高齢者が3000人から6000人いるところに一つ作るのがいいよ、という目標を出している」のだそうだ。この理由で私の住んでいるところには2つの中学校があるが、そのうち1つは高齢者が2500人しかいないので、地域包括支援センターにはなれなかった、ということがわかった。そのため、広い広い区域に1つのセンターとサブ(取り次いでくれる)が1つになった。
 地域包括支援センターには3種3名の職員を置くことが義務化されている。主任ケアマネ、社会福祉士、看護師だそうだ。ただし、担当の地域の高齢者が1万人を超える所もあるので、そこには4名配置されている。
 係長が言う。「皆さん、地域包括支援センターはどんな所だろう?と思って見に来ていただいても、おもしろいものはありません。ただ事務をしているだけです」 プッ!それを聞いただけでも、この学習会の値打ちはある。
 さくら会の司会者が言う。「私たちさくら会は、自分が住んでいる地域の包括支援センターを訪問するという計画をしました。目的は『どういう方が、どういう雰囲気で働いておられるのか』をじかに見たいからです。そして、介護の当事者であるさくら会の活動を知っていただき、生の声を届けたいし、これからの地域包括支援センターの活動に対しても、我々の意見を聞いてほしい。できれば運営会議のようなものを、センターと民生委員やボランティアセンター、事業所、さくら会など、広くその地域の人を集めて、持ってほしい、と思うからです」
 西宮市のレベル。さくら会に限らない。「寝たきりの人を介護するひまわり会」もある。介護者の会はとてもよい。市役所さん、遅れてませんか?おっと、あんまり書くと、命を狙われる?
 じつは、この学習会には「認知症の人と家族の会」兵庫支部の会長さんはじめ複数で来ておられた。終わって「つどい場さくらちゃんに行こう」になり、歩いていると、たぶん初対面のおじさまが「いやぁ〜、すももちゃん、いっぺんで覚えた。市役所の人、あんなにずけずけ言われて、怒らないんですねぇ」と妙なところで関心された。怒らないよ。個人攻撃をしていないし、目的が「我が町の介護をよくしよう」だし、「会議室を出ると、過去のことは忘れる」という特技を持っているから。あはは〜。